雨が降り続けて1週間がたった。幸い設備が整っているいるため
洪水などの心配はない。だが男が1人1日中家の外で傘もささずに立っている。
時々窓からのぞくが不思議なことに男の体は濡れていなかった。
黒い大きなマントについたフードを深くかぶり顔はみえない。
午後5時しびれをきらした母親が男に近づき声をかける様子が
2階の窓から見えた。
「あんなのほっとけばいいのに、本当におっせかいだよな」
そう思い窓から目を離しテレビの電源をつけた。
数分後、空が光、雷が落ちた。かなりちかいな!
そう思って再び外を見ると母親が倒れている。
まさか、雷が落ちたのだろうか急いで階段を降りると玄関には
先ほどまで外にいた男がいる。そして、足元には、真っ黒になった
父親が倒れていた。
「なんなんだおまえは、親父になにをしたー!!」