「おまえの両親はおまえのせいで死んだのだ
かわいそうに、おまえさえいなければ・・・」
目が覚めると体中汗をかいていた
「なんか悪い夢でも見たのか?シャワー入ってこいよ」
いわれるままに風呂場に行き、汗を流した。
この汗とと一緒に悲しみまで流してくれればいいのに
そう思わずにはいられなかった。
居間に戻ると兇がテレビをじっと見ていた
「お前のおやじさん達昨日交通事故で死んだって
ガソリンが引火して体は黒こげになっているみたいだ。
もうじき警察も来る休んでおけ」
昨日?交通事故?わけがわからない。
こうなったら、自分で調べるしかない
家に帰れば何か手がかりがあるはずだ
「悪い、少し調べたいことがあるから家に戻る」
慌てて止めようとする兇を制止して玄関を出た。
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「はい、予定通りです。もちろんすでに召集はかけています。
結城はまだ、陰謀の渦の中心に自分がいることに気づいてはいない
それには最も残酷な形で気づくことになるのである。